攻めの転職日記~forward jobchange~

個々人が主体的にキャリアを作っていく時代の一助になれれば幸いです

転職活動時の年収交渉のタイミングとは

こんにちは、mamamaです。昨日キャスターCOOの石倉氏が以下のようなツイートをされておりました。

 

わかりみポイント満載だったのですが、それとともに改めて求職者は年収交渉のタイミングが本当にわからないんだろうな…と感じたため、攻めの転職日記で書いてみることにしました。

 

■日本は企業も年収交渉が苦手

まず先のツイートに関しては求職者目線の年収交渉に関するものですが、そもそも論として年収交渉が苦手なのは求職者だけではありません。mamamaは業種・規模問わず多くの日系企業の採用支援をしてきましたが、ほとんどの日系企業は年収交渉をしなければならないこと自体に嫌気がさしています。ベンチャー企業にいたってはそうでもないことは後述。

 

思うに、日本はあまりにも相手が「空気を読む」ことを期待しているケースが多いのだと思います。「提示年収のレンジは求人票に記載しているし、現年収は~万円だから、大体~万円くらい提示すればOKでしょ」と。だから企業側に選考の中でこういう風に希望条件についてヒアリングしてくださいね!とアドバイスをしても、上手に引き出せるようになる企業はかなり少ないという印象です。

 

逆にThe外資系企業は条件交渉は行われるものという前提意識を持っていることが多いです。選考中にざっくばらんに条件面のお話をしながらも、最終的に求職者が最後の条件交渉をしてくることがザラにあります。印象的だったのは担当企業が「年収交渉も含めて求職者の実力」と言っていたことです。外資系企業はいまだに実力主義と思われていますが、内実かなりの忖度が発生するため、誰しもが交渉力を兼ね備えている必要があります(実力があっても上司に嫌われてるとあっさり解雇されますしねw)。だからこそ条件交渉でもその交渉力をいかんなき発揮することを推奨されているのです。

 

■理由と共に希望年収を記載しておくのがベター

mamamaが考える企業側の年収交渉のフローは先日のツイートの通りです。

一度オファー条件を決めた後に、やっぱりこの条件だと承諾してくれないからオファー内容を変えたい…なんて社内交渉は果てしなく面倒ですし難易度も高い。それならばオファーにたどり着く前に明確な理由と共に、極力良いオファー条件を用意しておくのが採用担当の腕の見せ所です(もちろん様々な駆け引きがありますので、定性面で意向を上げておくこと。またベンチャー企業はその人の市場価値に見合った年収を提示できない可能性のほうが高いので、より定性面(将来性、働く環境、ポストなど)で意向を上げるしかない=イケてるベンチャー企業は交渉力に長けていることが多い)

 

ただし求職者の方々に忘れないでほしいのが、企業も交渉が下手だという事実。大体の企業はあなたの条件面での希望を徐々に聞き出してくるなどというテクニックを持ち合わせていません。そうなるといつ条件のすり合わせをするのか。それが本格な選考の「前後」になってしまっているのが実情です。後というのは内定通知時。そして前というのが「書類選考時」です。

 

転職サイトだとわかりやすいと思いますが、現年収と共に希望年収を記載する欄があることが多いです。求職者はこの希望年収欄で自分の意思を伝えることができます。同じく職務経歴書でも現年収以上の年収を希望している場合は、その金額レンジと理由を記載しておくことが望ましいとmamamaは考えています(あくまで持論であり、現状の転職市場でそういった書き方をする人はほとんどいない、はず)。

 

もちろん希望年収をあらかじめ伝えておくことで「書類選考に通らなくなる」というリスクが発生します。しかし大事なのは「最終的に双方が条件に納得して気持ちよく入社が決まること」です。さんざん選考時間をかけて、実は条件面が全然合わずにお互いモヤモヤしてバイバイするなんてことが一番の惨事。また企業によっては条件交渉をすると「金に汚いやつ」などというレッテルを貼られます。まあそんな企業受けるなよと思うかもですが、どうしても古き良きを大事にする歴史ある企業は、ね?察してくださいw

 

ただし最後の最後にこんなことを言うのはあれですが、求職者の方々に伝えたいのは「市況感に乗っかって自分を過大評価していませんか?」ということ。あなたの今の給与はビジネスの世界におけるあなたの通信簿。その通信簿を無視して、自分の知り合いは〇〇〇万円の給与をもらっているやつもいて、自分もこれくらいもらってもいいはずだ!なんて自惚れは通用しないのです。希望年収を伝えるときは、事実と考察からはじき出した理路整然とした年収交渉ができるのがベター。それまでの実績とスキルから考えるに、〇〇〇万円の年収をもらいたい!どーん!!って感じ(急に粗いトーンになってごめんなさいw)。

 

また急激な年収アップは企業の期待の表れ。よほどのブラック企業に勤めているわけでもない限り、転職するときは良くて現年収から100万円ほどの±でしょう。それ以上上がる場合は、それ相応の成果を早急に出すことを求められているということをゆめゆめお忘れないように。。。

 

結論年収交渉は徐々にお互いすり寄ろうね。最後の最後にサプライズ交渉はしないようにね、の二つです。若いころは年収なんて気にせずに挑戦をすればいいですが、家庭を持ち始めたりなんかしたら挑戦をしつつ、長期的な収入面のプランニングをすることも大事。ということで大人な年収交渉ができるグローバルな人材を目指しましょうねwでは今回はこの辺で。あでゅー