攻めの転職日記~forward jobchange~

個々人が主体的にキャリアを作っていく時代の一助になれれば幸いです

離職率ではなく辞め方が大事というお話

こんばんは、mamamaです。今回はちょっと思うところがあって、企業サイドからみた「離職」についてお話をしてみます。転職をする人がいるということは、辞める人がいるということ。そして「離職」というフェーズになるときに企業の本質が見えるものです。

 

離職率が低いということは必ずしも良いことではない

離職率が高い」と聞くとみなさんどういうイメージを持たれるでしょうか?労働環境が悪いブラック企業を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。確かに離職率が高すぎる企業はあまり好ましいことではありません。

 

しかし離職率が0%!という企業を聞いたときどう思いますか?おそらくほとんどの方が「ホワイト企業」「神企業」的に褒めたたえるのではないでしょうか。しかしmamamaはこれには反論を唱えたいと思います。なぜなら辞めていく人がいないということは、その分新しく入ってくる人が少ないことがほとんどだからです。人の循環がされずに、仕事が同じような考えで同じようなやり方を続けてしまう。辞める人がいるから新しく採用する。辞める人がいなくて新しい人を採用していくうちに社内の雰囲気・フェーズが少しずつ変化していくことで人が辞めていく。

 

人が辞めていくということは少なからず会社が変わっていっているということだとmamamaは思います。これだけ変化が激しい時代に、会社も同じように変わっていくことこそが生存戦略だと言えるでしょう。だからこそ一定数定期的に人が辞めていくことは正だと思うわけです。

 

■それでも辞められ方は大事

一定数辞めていくことは正。しかし辞められ方はその会社を映す鏡です。

これは余談ですが、辞めていくことを美談のように退職エントリを書いていく人は正直嫌いです。なんかね、終わりよければ全て良し的なあの感じね。あんたが辞めていくときさんざん裏で会社の悪口言ってたのしってるからね。本当にあの風習は人間の小ささがよく表れていると思います。エモく書いているやつほどマジで立ち悪いです。

 

とはいえ、最後の最後にエモく退職エントリをかけるならまだいいほうでしょう。問題は揉めにもめて終わることです。辞めたい辞めさせないの押し問答の末に揉めにもめてやめていくパターンを何度も見てきました。最後は顔がげっそりして辞めていくパターンです。この場合、辞めていく側は会社への軽蔑を全く隠そうともしません。

 

もうね、辞めるっていうことは最終勧告なんですよ。それまでのお互いのすれ違いがあって、その方がその場で働いていることにメリットを感じることができず絶望しているんです。それを辞めたいってなったときにあの手この手で引き留めることで誰が幸せになるのか…これは決して引き留めるな、ということではなく、その個人の幸せも考えた上での引き留めなんかということですね。会社が従業員を辞めることをいとも簡単に受け止めるのは問題ですが、過度な引き留めが個人の精神をどれほどすり減らすものか考えほしい。そして去っていくものは会社の悪評を世の中につたえ、そんな発言をしちゃう個人と、辞められた会社側双方の評判が知らぬところで低くなってたりするものです。

 

だから離職率が問題なんじゃなくて、離職していった人の中で去り際に苦しんだ人の割合が一番大切だとmamamaは考えています。うち離職率低いんですよ!って会社さん、何卒この新指標を大事にしてください。ちなみに私は引き留められて残って苦しんでいるニュータイプ(というかあるある)ですw。では今回はこの辺で。あでゅー